トウジュロ

科名: ヤシ科 (Arecaceae)
和名: トウジュロ (唐棕櫚)
学名: Trachycarpus fortunei ‘Wagnerianus’ (Trachycarpus wagnerianus とも言う)
英名: Windmill palm, miniature Chusan palm
区分: 低木 常緑
サイズ: 6m (高さ)という参考書もあるが、3m~4m を超える個体は珍しい
日照: 日当たり~半日陰

 

この植物のレビュー編
評価:   1  良 (人にすすめたい)   0  中立   0  悪 (植えれば後悔するだろう)

 

評価 レビュー
2016年1月に、神奈川県の Greg はこう書きました:

神奈川県で、最も多いヤシはシュロ(棕櫚)でしょう。シュロの自生地は「中国から九州にかけて」とされていますが、関東地域に持ち込まれてからも年数がだいぶ経っているものと思われます。今では民家から遠く離れた山の中でも見かけることがあります。トウジュロ(唐棕櫚)はシュロの亜種あるいは同属別種だそうです(今は「亜種説」が有力)。英語の文献によりますと、トウジュロは「日本で発見された」ということですが、日本の参考書には「中国原産」と書かれています。だから「唐」が付きます。

シュロの葉っぱは、先端部分が長く垂れて、風によって千切れやすいです。それに対して、トウジュロは、葉っぱがよりコンパクトで強靭です。後者の方が庭向きですが、山の中で見つけることはないでしょう。植木屋さんから買うもので、いい値段がします。

トウジュロを植えてから、一番大事なのは根気です。私のトウジュロは、植えた時には1本の葉っぱが折りたたんだ扇子のように真上に向かって出始めていました。ところが、1年経っても、たぶん1センチも伸びていませんでした。緑色であることを除けば、木が生きていることを示す証はありませんでした。しかし、3年目に入ったら、葉っぱが次々と出るようになりました。今では、葉っぱの大半が交代していますが、樹高は買った当時とあまり変わらない1.2m~1.5m です。私が生きている間に3mに達するのは無理でしょう。でも、きれいで気難しくない植物だから、推奨します。日向から半日陰向けで、常に湿った土を避けておけばいいです。