ハゼノキ

2009年に、庭の日当たりのいいところに30センチほどのハゼノキの苗を植えました。最初の3年間は、1年ごとに1m 伸びました。暑くて水が豊富な時期では、1日に2センチの成長も確認できました。下枝を切り落とせば、きれいな一本立ちの木になります。私の経験上、木が5m の高さに近づくと成長スピードは大分落ちます。5月に、ハチなどの益虫は花に集まって、にぎやかです。

ハゼノキは風に強く、病気知らずで、害虫をあまり寄せ付けない紅葉のきれいな木ですが、欠点が2つあります。1年の大半は、何かが木から落ち続けています。春に花、梅雨の直後から落葉が始まって半年も続いて、そして晩秋からタネが落ちます。タネの量が想像を超えて、樹齢6年の木でも15リットルバケツの数杯分！12月にカラスやヒヨドリや種々の小鳥が集まってタネを食べますが、それでも地面がびっしりタネに覆われます。発芽率も高いから、翌年は苗取りが日課になります。ハゼノキは雌雄異株だから、雄株の場合、タネがなくてラッキーです。2つ目の欠点は、人によっては葉っぱに対してアレルギー反応を起こすこともあるということです。暑い日に木を剪定したら、私は前腕がかぶれた事があります。不愉快な経験でしたが、薬なしで普通に生活ができました。

総括すれば、強くは薦められない木です。きれい好きな人には向いていません。風に強い落葉樹がほしければ、ヤマボウシ系とかサルスベリもいいでしょう。成長スピードが落ちますけど。