トベラ

科名: トベラ科 (Pittosporaceae)
和名: トベラ (海桐花)
学名: Pittosporum tobira
英名: Japanese pittosporum, Japanese mock orange
区分: 高木 常緑
サイズ: 放置すれば 5m x 5m を超える
日照: 日当たり~半日陰  かなりの耐陰性がある

 

この植物のレビュー編
評価:   1  良 (人にすすめたい)   0  中立   0  悪 (植えれば後悔するだろう)

 

評価 レビュー
2016年1月に、神奈川県の Greg はこう書きました:

トベラは常緑の灌木です。自生地は岩手県から台湾にかけて、主に海岸沿いだそうです。神奈川県の自宅の近くに自生していることもあって、防風の生垣を作りたいと思った時、この木を選びました。防風樹として、ベストと思います。成長がマサキよりも倍以上速く、イヌマキと違って香りのいい花を咲かせます(花はみかんの花に似た甘い香りを放つので、mock orange(偽オレンジ)という英名があります)。幹がとにかく丈夫で、枝先も台風で折れることがありません。一列に植えて下枝を残せば、分厚い壁のようになります。横幅がかなり出るので、1.5~2.0m 間隔に植えても隙間のない生垣になるでしょう。私は1.1m 間隔に植えたので、ちょっと込み合い過ぎています。写真では、一本立ちの木に剪定されたトベラを見たことがありますが、珍しい使い方のようです。

トベラに関して注意点があります。
1) 苗を植えてから4,5年経てば、高さ3m、幅3m 以上の木ができるので、十分なスペースを確保した方がいいです。大きくなりすぎないようにするために、定期的な剪定が必要です。

2) 生垣によく使われる木の中で、トベラは葉っぱの大きい方なので、刈り込みには向いていません。中~大の葉っぱを途中で切るとみすぼらしく見えます。かっちりとした幾何学的な生垣がほしければイヌツゲとかコニファーがよりいいでしょう。

3) 花が5月に咲いた後、ビー玉のような果実をつけます。秋になると果実が割れて、中からねばねばした赤いタネが落ちます。タネの一部はメジロなどの小鳥が食べてくれますが、残りは地面に落ちて発芽したり、思わぬところに付着したりします(人の服とか)。タネが嫌であれば、果実が割れる前に集めて処分するのが一番楽です。