イヌビワ

科名: クワ科 (Moraceae)
和名: イヌビワ (犬枇杷)
学名: Ficus erecta
英名: Japanese fig, inu-biwa
区分: 低木 落葉
サイズ: 3~5m (高さ) x 3~6m (幅)
日照: 日当たり~半日陰、耐陰力はかなり強い

 

この植物のレビュー編
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評 価 レビュー
中立 2018年12月に、神奈川県の Greg はこう書きました:

イヌビワは、関東甲信越から四国、九州、沖縄にかけて分布しています。神奈川県では、海岸近くの森で普通に見られますが、山で見られる個体は少ないです。私が新規に買った土地には二個のイヌビワが既に生えていたので、取り敢えず放っておきました。二年近く観察した結果、下記のことが言えます。

① 新緑はきれいです。特にホソバ(細葉)イヌビワという変種の新緑がきれいです。
② 林縁・林内の木に相応しい耐陰力がありますが、日向でも育ちます。
③ 
果実(正確に言うと花托)は8月から12月にかけて次々と熟しますが、8月~9月に黒くなって、お尻から一滴の蜜が出たイヌビワの実は一番おいしいです。「おいしい」と言っても、イチジクほど甘くないですが、甘いものが少なかった時代には、十分おいしいと思われたことでしょう。
④ 紅葉はイチョウのような鮮やかな黄色ですが、イチョウと違って、色が一斉に付かないので、インパクトがちょっと弱いです。
⑤ 土を選びません。強健と言えば、強健です。
⑥ 緑陰樹としてはちょっと小さいですが、雑木の庭にいいと思います。

余談ですが、イチジク属の落葉樹であるイヌビワは、どうして「ビワ」という名がついたのでしょうか。ある説によりますと、イヌビワの実はビワの形をしているけれども、ビワの味より劣るので、イヌビワと呼ばれるようになったそうです。しかし、私から見れば、イヌビワの実は小さいイチジクにしか見えませんし、食感もイチジクに似ています。「不思議な名前」という印象が残ります。