クラウンベッチ

科名: マメ科 (Fabaceae)
和名: クラウンベッチ
学名: Securigera varia (以前は Coronilla varia)
英名: Crown vetch
区分: 宿根草 落葉~半常緑
サイズ: 50cm 前後 (高) x 広がる
日照: 日当たり(日陰で育たない)

 

この植物のレビュー編
評価:   0  良 (人にすすめたい)    中立   0  悪 (植えれば後悔するだろう)

 

評価 レビュー
中立 2023年10月に、神奈川県の Greg はこう書きました:

1950年代にヨーロッパからアメリカに持ち込まれたクラウンベッチは、程なく野生化して、問題の帰化植物になりました。今、アメリカの50州の中、クラウンベッチは46州に

自生しているそうです。とにかく逞しいです。

 

私は、浸食が起こりやすい痩せ地のスロープを植物で覆いたいと思っていましたが、最初に試したツキミソウはよく広がったものの、まばらでした。次に同スロープにクラウンベッチを植えてみました。最初の一年には特に気になることはなくて、クラウンベッチは少し成長して広がりました。翌年、成長スピードが徐々に加速して、問題点が浮き彫りになりました。クラウンベッチは地下茎やタネの両方で広がって、隣接の植物に絡み合ったら、二度と分けることができません。私の庭では、クラウンベッチは少し上に植わっていたローズマリーに入ってしまって、見た目があまりよくないです。

 

茎は主に横に伸びて、2mに近い長さになります。いつ切り戻してもいいです。花は6月を中心に開花して、確かにきれいです。花の後、クラウンベッチは少し雑草っぽい様相を呈します。浸食をぴたりと止めるというより、「緩やかにする」という言い方が正しいです。密度は思ったほど高くなくて、草類の雑草が入りやすいです。クラウンベッチの地上部は冬に一部枯れて一部が緑のままで越冬します。水遣りが必要ないですし、クラウンベッチは空気中の窒素を固定するので、肥料もいりません。タネはあまり遠くには飛ばないので、地下茎の方が怖いです。

 

鉄道ののり面に植えるなら、クラウンベッチはいい光景を作りますが、個人宅の庭において使い道があまりないと思います。