ネズミモチ

科名: モクセイ科 (Oleaceae)
和名: ネズミモチ (鼠黐)
学名: Ligustrum japonicum
英名: Japanese privet
区分: 低木~高木 常緑
サイズ: 3m (高さ) x 4m (幅)(日当たりのいい場合)
日照: 日当たり~半日陰

 

この植物のレビュー編
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評 価 レビュー
中立 2016年2月に、神奈川県の Greg はこう書きました:

ネズミモチは青森県以南に広く分布している常緑樹で、私の近所でも自然に生えています。多くの参考書では、樹高は5m となっていますが、私が5~6年前に植えたネズミモチはその当時1.5m ぐらいで、今でも3m を超えそうな気配はないです。森の植物は日当たりのいいところに植わっている場合、背丈があまり伸びないことがよくあります。もしかすると私のネズミモチはこの現象の実例かも知れません。

ネズミモチは生垣によく使われるようですが、あまり剪定せずにシンボルツリー扱いをすれば、5月~6月に大量の白い花が咲きます。キンモクセイと同じモクセイ科の木ですけれども、匂いは全然香水らしくないです。私は、良くも悪くもない匂いと思いますが、「若干臭い」と感じる人はいるでしょう。しかし、昆虫たちは違います。ネズミモチの花はミツバチ、クマバチ、ハナムグリ、小さいハエなどに対して磁石のような力を持っています。活気あふれる虫の行き来は自然の営みそのものに見えます。残念ながら、チョウの参加は少ないです。

大量の花の後は、大量のタネです。これはネズミモチの最大の欠点です。夏の早い時期から1cm 弱の黒っぽいタネが枝先にいっぱい付きます。鳥がめったに食べないので、手作業で枝からタネを切って集めなければ、タネは地面に落ちて翌年に発芽します。木からタネを集めるのは面倒ですが、四つん這いになって無数の苗木を少しずつ取るのはもっと面倒だから、夏のタネ集めをすすめます。「欠点」と言えば、常緑樹として落ち葉も多いですし、枝は雪の重みにかなり弱いです。雪が数センチ降れば、枝は縦に割れることがあります。

「中立」の評価が相応しい木です。更地から庭を造り直すならば、ネズミモチを使わない可能性が高いですが、益虫に好まれますし、大事な下草の陰地を作ってくれているので、処分する予定もないです。